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ラオス・ルアンナムター バス発車させる裏技

2014年04月09日

 ラオス北部の街・ルアンナムターから陸路で中国国境に向かおうと、バスターミナルに行った。バスといっても12人乗りのミニバンだが、出発時間になっても動く気配がない。切符売り場で身ぶり手ぶりでバスは出ないのかと訴えると、年配の男性が私の顔をじっと見つめてから「イーゴイェン?」と話し掛けてきた。

 いったん首をかしげたもののすぐに理解できた。発音になまりはあったが、中国語で「1人か(イーガレン=1個人)」と尋ねていたのだ。中国でもままあることだが、どうやら乗客が集まらないとバスが出ない仕組みらしい。

 他にバスを待つ客はおらず途方に暮れると、「200元(約3400円)出せば車を出す」と再び中国語。満員の乗客分に相当する運賃を出せば、バスを出すという提案だ。人民元の100元札を2枚渡して、何とか出発することができた。

 男性はどう見ても現地のラオス人。私を中国人と思ったようだ。「ラオス北部では中国語と人民元が使える」とは聞いていたが、それにしても、思わぬ形で中国の影響力を実感させられた。 (新貝憲弘)

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