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ソウル ビリヤードは日本式

2014年04月22日

 韓国人の友人らとの酒席でのこと。以前、ビリヤード場でアルバイトをしていた1人から「日本語の『ケンセー』ってどういう意味?」と質問された。

 「憲政?」。私が聞き返すと、別の友人は「『口でケンセー』とか言うんだが」とも。ならば「けん制」だろうと思い、電子辞書で調べた韓国語訳を伝えると、やっぱりそうだった。

 ビリヤードは日本統治時代に伝わったため、韓国では今も日本語由来の用語が広く使われている。競技団体の関係者によると、正式な大会では英語や韓国語の用語を使用するため、日本式はあくまで仲間内の隠語のような位置付けらしい。

 「タマ(玉)」「ウラマシ(裏回し)」、「ヒカキ(引っかけ)」「オシ(押し)」…。友人がスマートフォンで検索して見せてくれた液晶画面には、日本語らしき言葉がずらり。

 韓国ではかつて、「サツ回り」や「特ダネ」「張り込み」など、新聞記者の隠語に日本語が紛れていたことは知っていたが、ビリヤードの方がはるかに多い。「今度、一緒にやろう」と友人たち。玉突きの腕前に自信はないが、言葉では勝負になるかもしれない。 (中村清)

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