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サンフランシスコ 節水呼びかけの果て

2014年04月24日

 米カリフォルニア州ではここ数年、雨や雪の少ない年が続いている。一部地域では昨年、111年ぶりという少雨の年を経験した。毎年秋からの半年は雨期のはずだが、今期は数日しか降らない。州知事は1月半ばに非常事態宣言を出し、水使用の2割削減を呼びかけた。

 州都サクラメント近くの貯水池は水位が下がり、19世紀半ばのゴールドラッシュ時代の町の跡が出現した。隣のネバダ州との境を走る山脈の積雪が夏の河川を潤すはずが、今年も雪不足。あるスキーリゾートは、米先住民グループを呼んで、雨乞いならぬ雪乞いのイベントを開いた。

 牧草地帯は本来、雨期に青々と茂り、乾期に立ち枯れて干し草になる。しかし、今年の“草原”は、昨年夏から枯れ草の薄茶色のまま。飼料不足を目前に酪農家は頭を抱えている。

 数年前、地元紙本社前の芝生に「節水は美しい」と書かれた大看板が立ち、芝生の散水が止められた。芝生は枯れて無残な姿に。水道局が洗車を控えろと言うので、わが家の車はほこりだらけ。汚い車体を指でなぞって「節水は美しい」と大書きしてやろうか。 (岡田幹夫)

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