2014年05月28日
韓国で国民的人気を誇るフィギュアスケートのキム・ヨナ選手が小学生時代、練習に励んだスケート場を訪ねた。京畿(キョンギ)道果川(クヮチョン)市にある屋内施設だ。ちょうど週末だったため、若者グループや親子連れでにぎわっていた。
スケート教室で真剣な表情の子どもたち。リンクの外では、母親たちがベンチに座り、わが子の姿を見詰めていた。ソウルから週2回、小学4年の娘を連れてくる母親に話を聞くと、スケート以外にも英語や音楽の教室にも通わせているという。
わが家にも小学生の娘が1人。ソウルの習い事事情が気になって追加取材すると、この母親の娘さんはスケート教室のほかに英語教室に週2回、フルート教室にも週1回通う。下校後はほぼ毎日、習い事があるが、母親は「ほかの家の子も同じくらい。月謝は全部で100万ウォン(約9万9000円)程度」とさらり。
韓国統計庁によると、習い事や塾への小学生の一昨年の平均月謝は21万9000ウォン(約2万2000円)だった。ソウルの教育熱心な家庭では、平均の4倍以上の額を子どもにつぎ込んでいることになる。わが家の娘には、さて、ソウルで何を学ばせようか。 (中村清)