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ニューヨーク 危険 年代物インフラ

2014年06月12日

 5階建てのビル2棟が立っていた場所は、粉々で焼け焦げたがれきが山のようになっているだけだった。

 ニューヨーク市マンハッタンの北部、ヒスパニックや黒人が多く住む東ハーレム地区で3月中旬、ガス爆発とみられる事故が起き、日本人女性を含む8人が犠牲となった。

 爆発直前、ガス会社に付近の住民から通報があった。「ガスの臭いがする」

 爆発はガス会社の職員が現場に着く直前に起きた。市などによると、現場付近にガスを供給していた設備や配管は、なんと1800年代設置のもの。事故との因果関係はまだ不明だが、設備の老朽化に問題があったのではないかと指摘されている。

 市内のシンクタンクが3月に発表した調査も「ニューヨークのインフラは、とんでもなく古い」と指摘し、市長や州知事に早急な対策を求めた。市内を走る約1万キロのガス管は、設置されてから平均で56年が経過し、毎年供給量のうち2%がガス漏れする。

 この冬、ニューヨーク北部のわが家の近所でも、ガス漏れ騒ぎが2度起きた。知れば知るほど恐ろしい。 (長田弘己)

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