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ソウル 真の「乗りなよ」望む

2014年07月14日

 韓国ではコンピューターグラフィックス(CG)のアニメが盛んだ。その1つで、ソウルの市営バスを擬人化したアニメ「ちびっこバス タヨ」は、3歳の息子のお気に入り。いつも主題歌を口ずさんでいる。

 新入りの小型バスのタヨが、仲間たちと小さなトラブルを乗り越え、立派なバスを目指す筋書き。主人公の名前「タヨ」は、韓国語で「乗りなよ」という意味だ。先日、ソウル市庁舎に家族で出掛けると、紙でタヨの模型を作るコーナーがあり、他の幼児らと一緒に楽しんだ。

 ソウル市は3月末から、実際のバスにタヨらの顔を描いて走らせ始め大人気となっている。行政の旺盛なサービス精神には驚くばかりだ。

 一方で、気になることもある。韓国のバスは、急発進が日常茶飯事。ソウル市の地下鉄では先日、列車の追突事故も起きた。市庁舎の前にはフェリー「セウォル号」沈没事故の犠牲者を悼む焼香所が設けられており、わが家も家族で献花した。

 大惨事を反省し、公共交通機関の安全管理が国中で問われている。いつか、関係者らが胸を張って、「タヨ(乗りなよ)」と言える日が来ることを願っている。 (島崎諭生)

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