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北京 経験者は語るけれど

2014年09月23日

 北京市郊外にある中国人民解放軍の軍事学校を取材した。8月1日の建軍記念日に合わせた軍事施設公開で、普段は見られない戦車や装甲車など機械化部隊の実情を知る貴重な機会となった。

 印象的だったのは走行訓練で、戦車が車体を大きく傾けて盛り土を乗り越えたり、全速で駆け抜ける様子は素人目にも興奮を覚えた。戦車も配備中の新型が公開され、透明化をアピールしようとする解放軍の意気込みも感じた。

 ただ、戦車の走行時に出る甲高い金属音には閉口。顔をしかめていると、知り合いの台湾メディアの記者が「こんなのでまいっていたらダメだよ」。2年の兵役経験がある彼は、戦車が直角に曲がる走行技能について「上の砲塔を一方向に向けたまま、下の車台だけ方向を変えるのは難しい」などと解説してくれた。

 さらに銃剣を突き刺す訓練では「相手の肋骨(ろっこつ)をえぐるようにひねって突かなければいけない。あれは格好だけだよ」と辛口の批評。兵役経験者の視点の鋭さに感心したものの、兵役のない平和な国に生きるありがたさもあらためて実感した。(新貝憲弘)

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