2014年10月07日
ミャンマーの首都ネピドーで開かれた国際会議の取材で、要人の到着を待つため空港に行ったときのこと。客や職員が、ロビーのテレビ画面にくぎ付けになっているのに気が付いた。
画面には、どこかで見たことがある東洋風の顔立ちの俳優の姿。「あっ、韓国ドラマだ」。赴任しているソウルと変わらぬ番組が、放映されていることに驚いた。
ミャンマーでは10年ほど前から、韓国ドラマの人気が高いという。レストランの女性職員は「若者はラブストーリーが好きで、韓国風のファッションや化粧をまねるのが流行している。日本のドラマよりも人気ですね」と教えてくれた。
現地の英字新聞には、韓国のガールズグループ「2NE1(トゥエニィワン)」がミャンマーで初コンサートを開き、1万人のファンが集まったとの記事も。民主化が始まったばかりの国で、早くも浸透している韓流ブームのパワーに驚いた。
ただ、現地で見かけた車は、トヨタやホンダなどの日本車がほとんど。少しホッとする気持ちになり、「“日流”も負けずにガンバレ」と応援したくなった。 (島崎諭生)