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ソウル 自然体の付き合いを

2014年10月25日

 今年で10回目となったイベント「日韓交流おまつり」に出掛けた。両国の各地から集まった伝統芸能やJ-ポップ、K-ポップの出演者が次々に舞台に登場し、久しぶりに華やかで明るいムードを満喫した。

 過去最多の5万人が訪れた会場で目を引いたのは、そろいのTシャツ姿で運営に協力するボランティアたち。担当者によると、6月から7月にかけて募集したところ、昨年を上回る勢いで応募があり、期間の途中で締め切ったという。

 おまつり当日はボランティア800人が参加し、韓国の学生が9割を占めた。初参加の建国大4年、崔旻熙(チェミンヒ)さん(24)は日本語専攻で、日本の映画やドラマの大ファン。「文化と政治は別問題だと思うけど、イベントが関係改善のきっかけになれば」。会社員の金世熙(キムセヒ)さん(25)は「若者の日本への印象が良くなれば」と話してくれた。

 舞台では、日本の和太鼓と韓国の鼓が共演。来場者もボランティアも、肩肘張らずに自然体で、そんな公演や自治体・企業ブースの催しを楽しんでいた。つい肩に力が入ってしまいがちな日韓に関する取材も、こうありたい。 (中村清)