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ワシントン 引き返した真相は?

2014年12月10日

 国内線の飛行機が駐機場を離れて滑走路手前に差しかかったところで動かなくなった。米国の首都ワシントンのレーガン国際空港。その日、ひょうが降る嵐に見舞われ、飛行機の出発はそれでなくても遅れていた。

 機内アナウンスがあり、駐機場に引き返すという。やはり悪天候が理由かと思ったら、全く違っていた。アナウンスの内容はこうだ。

 電気系統の故障が見つかり、修理はできたが、出発が遅れたので、目的地に到着する頃には、搭乗員の制限勤務時間を超える。これは法令違反になるため、飛行は中止する。乗客は降りて次の便に乗り換えを。ただし、次便は機体が小さいので全員は無理。スマートフォンを持っている人は、今すぐウェブサイトから予約を-。

 ところが、搭乗口に戻るとカウンターの職員が「飛行は取りやめていません。遅れているだけ」と乗客を呼び止めていた。

 結局、飛行機は搭乗員を入れ替えて、当初の予定より3時間半遅れて離陸した。本来ならとっくに目的地へ到着している時間だ。後部座席には、交代前の搭乗員が「客」として座っていた。(青木睦)

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