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米アーリントン 手づくり調査及第?

2014年12月13日

 「米国社会や世界はどんどん変化しているんだけど、変化を恐れる人たちがいる。だから、オバマ大統領が厳しいのよ」。就職指導が仕事のジェニファー・ペイジさん(42)は考え込むように話した。

 4年に一度の大統領選の中間年に行われる米議会中間選挙の投票日。有権者の声を聞いてみたいと記入ボードをつくり、投票所で簡単な「出口調査」を試みた。

 首都ワシントンから地下鉄で3駅離れたバージニア州アーリントンに設けられた投票所に支局のスタッフたちと出掛けた。どうなるやらと思ったが、投票を終えて出てきた人にお願いすると「もちろん!」と答えてくれる人は意外と多い。

 玄関付近で聞き取りをしていたら、選挙管理担当者から「入り口から40フィート(約12メートル)離れてね」と注意を受けた。かつて、出口調査のふりをして有権者を投票所に入れない投票妨害が横行したことから、定められたルールだそうだ。

 さて、出口調査の結果だが、本紙の調べでは民主75%、共和25%。この地区の開票結果は民主70.7%、共和26.9%なので、まずまずだった。 (斉場保伸)