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北京 日中交流歓迎だモン

2014年12月23日

 10月、北京の大学に「くまモン」がやってきた。言わずと知れた熊本県のPRキャラクター。愛くるしい容貌は、中国の学生たちをもとりこにした。

 でも本来の目的は、くまモン生みの親で放送作家の小山薫堂さんと学生たちの交流。小山さんは、「サプライズ」の重要性を指摘し「人を喜ばせることが自分自身を幸せにする」と説くと、中国の学生たちの心にもすとんと届くのが見て取れた。

 小山さんを招いたのは、北京在住の日本人らによるソーシャルプロジェクト「ビリオンビーツ」。日本で悪化する対中感情に危機感を抱き、日中の子どもたちの写真展を日中で開くなど地道な活動を続けてきた。

 代表の1人、三宅玲子さん(47)は「日中問題は政治問題である以上に国民間の感情の問題。新しいコミュニケーションの創造には、既存の文脈と異なる視点や発想からのアプローチが重要だ」と小山さんに白羽の矢を立てた理由を語る。

 11月、日中首脳会談が行われた。形はどうあれ、両国が交流しやすくなるとしたら、歓迎すべきだと思う。多様な交流が、硬直した関係を解きほぐしていくと信じたい。(佐藤大)

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