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ストックホルム 長い夜 省エネの光を

2015年01月19日

 ノーベル賞の授賞式が行われたストックホルムは12月、午後3時前には日が暮れる。家々の窓辺には、長い夜をともす黄色い明かりが揺れている。

 地元紙の記者が、日本の3人が物理学賞に輝いたことをめぐりコラムを書いていた。

 記者は1997年に物理学賞を受賞した米国の研究者に、こう言われたそうだ。「どの家にも窓辺に電気のキャンドルがともっているが、エネルギーの無駄遣いじゃないかね」

 記者は反論した。「クリスマスは大切なイベントだし、夜の長い12月は明るくしないと気がめいる」。その会話を思い出し、省エネのために今年初めて、照明を発光ダイオード(LED)に換えてみたという。

 家電量販店をのぞくと、LEDの60ワット相当の電球が1100円で売られている。物価の高いスウェーデンではハンバーガーセットより安い。店員は「3分の1に値下がりした今、どんどん売れています」と明かした。

 スウェーデン発祥のIKEAは、販売する照明を2016年までにすべてLEDにする。「暗闇を照らすLED」というコラムの題が現実になるのも、そう遠くない。 (石川保典)

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