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ソウル 「日本人求む」狭き門

2015年03月13日

 働きながら韓国語を学ぼうとソウルで職探しを続ける知り合いの女性(24)が、浮かない表情で話した。「外国人の求人は多いんですが、ほとんど中国人ばかり。日本人を雇いたいという会社が全然なくて…」

 埼玉県出身の彼女は昨年1年間、ソウルの私立大の語学堂で韓国語を学んだ。さらに生きた言葉を身に付けようと、いったん帰国してワーキングホリデーのビザを取得。年明けから再度訪韓していた。

 昨年、韓国を訪れる日本人観光客が減少し、逆に中国人観光客が急増したことは知っていた。語学堂の教室でも中国人留学生が日本など他の国からの学生を数で圧倒していたという。

 「この1カ月間、働き口を探し続けたのに、日本人の求人はわずか2件だけでした。まさか、ここまで苦労するとは」とため息をつく。

 その彼女が先日「やっと勤務先が決まりました」と弾んだ声で知らせてくれた。日韓国交正常化50周年の節目に手にした貴重な機会。ワーキングホリデーの滞在期限は1年間だが、北東アジアの今を身をもって実感できる貴重なスタートラインに立った。 (中村清)

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