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ワシントン  診察済んで懐が痛い

2015年04月28日

 右ひざが腫れ上がり、正座ができなくなった。そこで、初めて米国の医者にかかることになった。予約して整形外科の診療所に出掛けた。

 初診の際には受付用紙や問診票に記入する。これは日本と同じだが、住所、氏名などを記入する受付用紙には、多民族国家ならではの記入欄があった。

 まず、使用言語。英語は当然ながらスペイン語、日本語、中国語、ロシア語、アラビア語など10種類の言語名が列挙されていて、自分がしゃべる言語に印をつけるようになっている。

 次は人種。白人、黒人、アジア系、アメリカインディアン、ハワイアン、不明と6つの選択肢がある。

 民族の項目は、ヒスパニック系かどうかを質問。ただし、これらの質問には答えなくてもかまわない。

 結婚歴の質問もある。未婚、既婚、離婚、死別、別居の5項目から選ぶ。保険の請求に関係する質問のようだ。

 さて、エックス線検査の結果、ひざに異常は認められず、様子をみることになった。ところが、請求された診察料の高額ぶりには、ひざががくがく震える思いだった。(青木睦)