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英グラスゴー 夢の列車は3年後に

2015年06月01日

 人の姿もまばらな深夜11時半のスコットランド、グラスゴー中央駅。出張の帰路に、人生初の寝台列車「カレドニアン・スリーパー」に乗り込んだ。およそ640キロ先のロンドンまで7時間半かけて走る。

 切符は、個室の2段ベッドを同性の客と分け合う2等車。ドアを開けると、広さは3畳もなく、カプセルホテルのようだった。同室の客はすでに上段で就寝中。音を立てないように、布団にもぐり込んだ。英国の鉄道ではいつものことだが、案内も合図もなく、いつの間にか発車して、いつの間にかロンドンに着いていた。

 寝ぼけ眼で車両を降りると、車掌が「そういえば昨日、あなたの切符を拝見しませんでしたね」。そういえば車掌の姿すら見なかった。寝心地はまあまあだけど、拍子抜けだなあと思いつつ地元紙を読めば、利用客はこの3年で25%減。4時間弱で結ぶ日中の特急と、安くなった空路に客が流れたという。

 運行会社は3年後を目標に新型車を導入し、大改装する計画だ。心躍る寝台列車に生まれ変わるだろうか。その時まで、私は再び乗ることはなさそうだ。 (小嶋麻友美)

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