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ソウル 「地震は来ない」の過信

2015年05月24日

 大陸に位置して地盤が安定している韓国には地震が少ない。時折あっても、気付かないこともある程度。それでも韓国メディアは大きく報道し「それほど珍しいのだ」と実感する。

 ネパールの大地震を受けて韓国では、国内での地震発生を懸念する報道が散見された。朝鮮半島では今年、マグニチュード(M)2以上の地震が13回観測され、増加傾向だという。

 韓国にはガラス張りなどデザインを重視したビルが多いように思う。強度まで犠牲にしているかは分からないが、国土交通省の昨年の調べでは、全国の共同住宅のうち確実に耐震化されているのは60%にとどまった。

 1994年には漢江にかかる聖水(ソンス)大橋が崩落。95年には三豊(サムプン)百貨店の崩壊事故が起きた。最近も漏水などで地下にできた空洞に人や車が落ちる事故が相次いでいる。「外国で大地震が起きるたびに対策が叫ばれる。でも、みんな心の奥では『韓国では起きない』と楽観している」と韓国人の友人は語った。

 だが、日本の震度6強級と推定される地震が1681年に起きている。フェリー沈没事故で学んだはずの安全重視を生かしてほしい。 (島崎諭生)

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