2015年06月27日
ワシントンにある名門私大ジョージタウン大学のマスコットだったブルドッグの「ジャック・シニア」が死んだ。大学対抗のバスケットボールの試合で、相手チームのロゴ入り段ボール箱を食いちぎる在りし日の雄姿を覚えている人々は、悲しみにくれている。
ジョージタウン大がスポーツチームのマスコットにブルドッグを選んだのは1962年のこと。ブルドッグのように不屈であれという理由からだった。
由来はさだかではないが、ジョージタウン大のスポーツチームの愛称は「ホヤ」という。そこで学生たちは初代マスコットのブルドッグを「ホヤ」と名付けた。ところが、このブルドッグは拒否し「ジャック」と呼ばれる時だけ反応した。
そこで歴代のブルドッグは「ジャック」を襲名することになったという伝説が生まれた。
死んだジャック・シニアは5代目のマスコットで、2003年に生まれて間もなくキャンパスにやって来た。以後10年間、スポーツ試合の応援で活躍し、引退後も大学の寮で暮らしていた。段ボール箱の食いちぎりと昼寝の好きなオスだった。享年12。 (青木睦)