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サンフランシスコ 雨どい清掃ひな守れ

2015年07月21日

 昨年春、サンフランシスコの自宅の軒先の雨どいの中に野鳥が巣を作った。のぞくと卵が3つ。しかし、数日後、強い降雨があり、落ち葉などが詰まって水はけが悪いといの巣は水没。かえったばかりのひな3匹が死んでしまった。

 同じ鳥かどうかは分からないが、今年もといに巣を作った。カリフォルニア州は水不足で雨乞いをすべきほどだが「ここだけは雨が降らないように」。

 ある夜ふけ、無情にも雨の音が天井を抜けて聞こえてくる。懐中電灯を手に様子を見ると、ひな5匹が巣もろともずぶぬれに。親鳥はいない。放っておけば結果は明白。冷えて動きが悪くなったひなを取り出し、電気マットの上で温めた。まだ羽はなく丸裸で目も開いていない。

 野鳥を勝手に捕まえたりすることは州の規則で禁止されているが、そのまま2週間育て、強く羽ばたくまでになった。

 けがをした野鳥や巣から落ちたひなの世話をする州公認の団体が近くにあったので、ひなを持ち込んだ。代表者によると、といに巣を作るのはよくあることだという。週末2日をかけてといを清掃し、雨水がたまらないようにした。 (岡田幹夫)

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