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テヘラン じゅうたんは先物買い

2015年07月26日

 イランといえばペルシャじゅうたん。本場で見ない手はない。首都テヘランのじゅうたん店に足を運ぶと、色鮮やかなじゅうたんがところ狭しと飾られていた。1.5平方メートルの大きさで1万ドル(約120万円)を超える品が主流だ。

 価格に驚いていたら、店員のモルデザル・アリハニさん(30)が話し始めた。「1枚のじゅうたんを手作りで完成させるのに3年かかる場合もある。1日当たりで値段を考えてみてほしい」。計算してみると1日10ドル(1200円)ほど。値段に納得できなくもない。

 顧客には米国人や中国人が多く、中には日本人も。しかし、じゅうたんを買うのは、お金のある外国人ばかりではない。日本人よりもはるかに平均所得が低いイラン人も購入する。

 「イランでは、じゅうたんを買ってから時間がたつと、価値が上がる例がある」とアリハニさん。古美術品と似た感覚で取引されているのかもしれない。

 「それで結局、おまえは買ったのか」って? 聞くだけやぼ。店に入る前に念のために数えた財布の中身は、300ドル(3万6000円)以下だったことを記しておこう。(中村禎一郎)

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