2015年09月11日
米プロバスケットボールの王者決定戦が行われ、ウォリアーズが40年ぶりに優勝。サンフランシスコ近くの本拠地でがい旋パレードが行われた。翌日の新聞には「ワールドチャンピオン」のプラカードを持って声援を送る人々の写真が載った。
確かにカナダ・トロントの1チームがリーグに参加しているものの「ほとんど国内戦のはず」と「ワールド」の語に違和感を持った。
このような「米国が世界」に近い感覚に遭遇することがたまにある。30年前、米プロ・アメリカンフットボールのサンフランシスコ・フォーティナイナーズが優勝して祝勝パレードが行われた。沿道からは「ワールドチャンピオン」の連呼。
日本人アナウンサーが実況を伝えて「世界チャンピオンになったそうです」と直訳しているのを見たことがある。「日本で聞いたら国際戦と思うだろうに」とひやりとした。
ほかにも似たような例があるのではと考えたら、あったあった。大リーグの「ワールドシリーズ」だ。この名称は100年も前からあるという。「米国が世界」の感覚はこれからもしばらく続くのだろうか。 (岡田幹夫)