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ニューヨーク メディア対応も戦略

2015年10月21日

 来年の次期米大統領選の候補者選びで、共和党の支持率トップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏。先日、ニューヨーク・マンハッタンで急きょ、記者会見を開くことになり慌てて駆け付けた。メディア用受付で「事前の登録をできなかったのだが」と打ち明けると、担当の女性が「問題ないわ」と言って笑顔でパスをくれたので、ほっとした。

 というのも、メディア嫌いで有名な別の候補者の演説会を取材した際、ちゃんと登録しておいたにもかかわらず、手違いがあったのか「あなたの名前はない」と門前払いされかけた経験がある。半分、泣き落としで担当者を説得し続け、会場に入れたのは3時間後だった。

 トランプ氏は移民への侮辱的な放言などで物議を醸す一方、率直な物言いで支持を集めている。メディアで発言が取り上げられると、有権者は「政治家らしくない」という印象を持ち、政界に新風を吹き込むとの期待を抱くようだ。陣営も当然、こんなメディア効果を認識している。オープンなメディア対応から、単なる「アウトロー」ではない、したたかな戦術を垣間見た気がした。 (東條仁史)

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