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バンコク 悪質業者 公園を去れ

2015年11月06日

 バンコクの王宮周辺はいつも多くの観光客らでごった返している。その中心に1000羽近くのハトが羽を休める公園がある。

 ハトの餌を売るジョイさん(40)は5カ月前、タイ北部からバンコクへ来た。「夫が病気で働けなくなり、娘3人も養わなければならず、稼ぎがいい仕事を見つけようと思って」

 餌は小さなポリ袋に入り、3つで20バーツ(約64円)。外国人なら50バーツ。「外国の人はお金持ちだから高いと思わないでしょ。時々、1袋サービスするわ」。餌をまく腕につかみかかるほどハトは人懐っこい。

 突然、ジョイさんが公園から外へ出た。軍人が見回りに来たからだ。

 ジョイさんのように地道な人は少ない。親しげに近づいてきて、値段も言わず「ハトに餌をあげて」と餌袋を渡されそうになった。「餌を押し付けられ、高い金を要求された」との体験談がネットに散見される。

 観光地を軍人が歩き回るのは気分がいいものではない。とはいえ、観光都市のイメージ維持のためには、致し方ないのか。ならば、いたちごっこに終わらせることなく、悪質業者を撲滅してほしい。 (伊東誠)

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