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ニューヨーク 普通の女子ですから

2015年11月09日

 「あとどれだけ子どもが殺され、拒否され、家を失うのを目にするの」「パキスタンやシリア、世界中の子どもが勉強する機会を守ってください」

 地球を将来の世代に引き継ぐために世界が取り組む目標を決めた国連サミット。各国首脳の演説を上回る大きな拍手を受けたのは、昨年のノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさん(18)だった。

 3年前、イスラム武装勢力に襲撃された後も、女性や子どもが教育を受ける権利を訴え続けるマララさん。体験に裏打ちされた言葉は、よく練られたスピーチよりも心の奥まで届く。

 そのマララさんがあどけない少女の顔を見せたのは、サミット出席後の記者会見。「大学では何を学びたいですか」と問われた時だった。

 予想外の質問だったのか、少し間を置いた後「政治や経済を勉強したい。自分自身を成長させたいと思っている普通の女子ですから」と笑って答えた。

 言葉は「普通の女子」であり続けているからこそ力強い。次の質問で「子どもたちの声にもっと耳を傾けて」と締めくくった時、表情はノーベル賞受賞者に戻っていた。 (北島忠輔)

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