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米アトランタ TPPで記者も連携

2015年12月01日

 「日本の自動車貿易問題はほぼ決着したという認識なんだけど、合ってますかね?」。カナダのテレビ局の記者が突然話し掛けてきた。

 米ジョージア州アトランタのホテルで開かれた環太平洋連携協定(TPP)交渉の閣僚会合。当初2日で終わる予定を4日も延長してようやく大筋合意にこぎ着けた。

 交渉参加各国から集まった大勢の記者は秘密交渉の壁に苦戦していた。ホテル内の交渉が行われているフロアに記者は立ち入り禁止。交渉の前後にロビーを通り掛かる閣僚や交渉官に食い下がるが、口は堅い。

 早朝から日付が変わって翌日の未明までロビーで出入りを待っているカナダやペルー、米国の新聞やテレビ、通信社の記者が時折話し掛けてくる。他国政府がそれぞれの記者に漏らしている断片情報は、進展を読み解く上で役に立つ。

 米国には、圧力団体の利益を政治に反映させるために、政治家に働きかけることを専門とする「ロビイスト」と呼ばれる人たちがいる。「毎日こんなに長い時間ホテルのロビーにいる俺たちこそ本当のロビイストだよね」。どこかの記者が自嘲気味に話した。(斉場保伸)

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