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モスクワ 骨抜き 飲み過ぎ対策

2015年12月04日

 ひょっとするとモスクワでは近い将来、金曜日にアルコール類が手に入らなくなるかもしれない。モスクワ市議会が金曜日をアルコール販売禁止とする法案の審議を開始する可能性があるというのだ。

 ロシアといえば世界有数の飲酒大国。過度の飲酒が原因で、年間約50万人が死亡するなど弊害も深刻で、行政当局は規制をあれこれ強化している。

 知人の会社員は「金曜夜から仲間とアルコールを飲み始めると土日も延々と飲み続け、月曜に2日酔いのまま出勤するサラリーマンも少なくない。大賛成だ」と言った。

 そういえば最近、市内中心部のスーパーでビールを買おうとしたら、午後9時なのに酒売り場は照明が落ちていた。夜間販売禁止は夜11時からだが、販売時間を短縮したようだ。

 それでも、根本的に疑問がある。政府は2月、よりによってアルコール度数の強いウオツカの最低価格を500ミリリットルあたり35ルーブル引き下げ185ルーブル(約360円)とした。これでは1日だけ酒を販売禁止しても、アルコール依存症を減少させることはできないだろう。ロシアは矛盾の国である。(常盤伸)

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