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パリ ポイ捨て許しません

2015年12月03日

 パリ市がたばこなどのポイ捨て対策に本腰を入れ始めた。10月1日からポイ捨てした人への罰金を35ユーロ(約4800円)から68ユーロ(約9300円)に引き上げたのだ。市中では監視員が街を汚す行為に目を光らせる。初日だけで数100人が罰金を取られたという。

 美しい街並みが世界中の観光客を引きつけてやまないパリ。一方で、吸い殻などごみが目立つ街の「落差」に失望する旅行者も少なからずいる。

 パリでは年間350トンもの吸い殻が回収されるという。観光は、パリの重要な産業といってもよい。旅行者が抱くマイナスの印象は、本来の魅力を損ないかねない。

 「パリは汚れた街ではない。汚された街だ。罰金によって市民や訪問者の責任感を呼び起こしたい」。仏メディアにこう語った市担当者の言葉に危機感がにじむ。

 出張で欧州の街に赴くが、清潔度はさまざまだ。出張後、わが家でも必ず上る話題だ。特に女性には「関心事」らしい。

 パリの取り組みは実を結ぶのだろうか。問われているのは自分も含めた市民や旅行者のモラルでもある。(渡辺泰之)

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