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中国・丹東 制裁の影 博覧会にも

2015年11月26日

 約5年ぶりに北朝鮮との国境にある中国遼寧省丹東市を訪ねた。中朝国境最大の貿易都市だ。市内に北朝鮮の政府や貿易関係者が多数駐在し、小ぶりの街には北朝鮮直営レストランが21店もある。

 丹東入りは10月半ばに開かれた中朝貿易の拡大を目的とする「中朝博覧会」の取材が目的。2012年以降毎年開かれており、今年で4回目。

 一昨年には北朝鮮企業約100社が参加したが、ミサイル開発に関わった疑いがあるとして国連安全保障理事会で制裁対象にされた企業が含まれているのが分かり、日本や欧米のメディアが殺到、騒ぎとなった。そのせいか昨年は約60社に減った。

 中国メディアによると、今年は北朝鮮の貿易関係者が約400人参加した。参加企業数は約90社に回復したが、出展物を見ると、蜂蜜やたばこ、化粧品、絵画、衣料品など軽工業品ばかりが目立った。

 「機械製品などの出展企業が見当たらなくなったのは、マスコミを意識している側面があるのだろう」とは、地元事情通の説明だ。核やミサイル開発が中朝の経済交流にも影を落としているようだ。(城内康伸)

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