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ベルリン もう一つの永遠の謎

2016年02月20日

 クリスマスのプレゼントを誰が届けてくれるのか、それは永遠の謎だが、ドイツにもう一つ謎がある。クリスマスの20日ほど前の「聖ニコラウスの日」の前夜、玄関先に靴を出しておくと朝にお菓子が届いている。

 わが家の2人の娘の靴には卵形チョコにおもちゃが入ったかわいいプレゼントが届いた。

 届け主にお礼を言いたいけれど、どうすればよいか分からない。妻がベルリン在住の知人に相談した。マンション最上階に住む知人宅にもプレゼントが届いた。近隣の人の好意だろうと階下の住人や大家さんに尋ねて回ったが「知らない」の一点張りで、結局分からずじまい。

 聖ニコラウスは1700年ほど前、小アジア(現トルコ)のミュラの司教だった実在の人物。慈悲深い司教で、貧しい3人の娘が住む家の暖炉に金貨を投げ込み、幸せな結婚をさせたという伝説が残っている。現在は付き人を連れ、良い子が待つ家を訪れると言われている。

 時折、氷点下10度の寒さに襲われる冬のベルリン。一体、あの贈り物はどうやって届けられたのかと思いを巡らせるだけで大人の心も少し温まる。 (垣見洋樹)

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