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韓国・華川 山あいの大ビジネス

2016年03月24日

 人口2万7000人の地域が2100億ウォン(約200億円)の経済波及効果を生み出している-といえば驚くのではないか。この数値は北陸新幹線開通時の試算と同程度だ。韓国北東部の山あいにある華川(ファチョン)で、1月に開かれた「サンチョノ(ヤマメ)祭」のことだ。

 メーンイベントは氷上でのヤマメ釣り。寒さで厚さ30~40センチの氷が張った川に穴をあけ、ワカサギ釣りの要領でルアーを垂らすと、思いのほか簡単にヤマメが引っ掛かる。釣れた魚は、その場で焼いたり刺し身にして食べることも可能だ。

 釣り以外にも、ソリで氷上を滑ったり魚のつかみ捕りコーナーがあったりと、さまざまな遊びを満喫できる。外国人観光客や小さな子どもを連れた家族も多い。祭りは2003年に始まり、06年以降はほぼ毎年、来場者が100万人を超え、経済効果も高まっているという。

 少子高齢化や過疎化が進み、雇用創出が課題となっている地方都市の華川郡で「自然資源を生かした独自のアイデア」(郡職員)が国内最大級の観光行事を生んだ。地方創生が叫ばれている日本でも、学べるところはありそうだ。 (上野実輝彦)

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