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ソウル 頭ごなしには拒まず

2016年04月15日

 2月20、21日にソウルで予定された東日本大震災からの復興PR行事が、当日に急きょ中止された。

 東京電力福島第一原発の事故で大被害を受けた福島県の食品が販売・提供されるのを、会場のある城東(ソンドン)区が懸念し許可しなかったためだ。

 では、一般の韓国人は東北の食品や放射性物質をどう考えているのだろうか。これが気になり、何人かに尋ねてみた。

 ある大学生は「もちろん心配だ。放射能はすぐに消えないから」としつつ「私たちは清潔な所で作った食品でさえ健康への影響を気にするから」と述べ、現代の韓国人にありがちな潔癖さも背景にあると分析。別の学生は「若者は会員制交流サイト(SNS)で、誇張された情報を得ている」と、流通する情報の問題点を指摘した。

 「日韓両政府だけでなく、信用ある国際機関が安全性を検証すれば安心できる」(50代主婦)という提案もあった。

 抵抗感こそあるものの、東北や福島の食品を頭ごなしに否定しているわけではなく、胸をなで下ろした。今後、より多くの情報を伝える機会が増えていけば、と願う。 (上野実輝彦)

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