2016年04月26日
ムハンマドさん(45)は、ベテランのタクシー運転手。自前の自動車で営業している。周りのタクシー運転手の評判を参考にして、2014年に比較的安価な現在の車を購入した。
故障するたびに当該部分を日本車の中古パーツと交換してきた。「パーツが似ていて日本車の中古がそのまま使えるんだ。周りの運転手が言う通りだったよ。パーツを日本製にしていけば、長持ちもする」
車のエンジンとダイナモ(発電機)はすでに三菱自動車のランサー。サスペンションとドアはトヨタ自動車のカローラ。「重要部分が日本製の俺の車はもう、日本車と言っても過言ではないよ」と胸を張る。
ムハンマドさんの「日本車」はもともと、夢の超特急技術に似ている技術を自国製と訴え、どうしても世界的キャラクターを想像してしまうネズミのキャラクターが多数存在すると、うわさの国の製品だ。
「車のデザインもエジプトで人気があるトヨタのカローラに似てるだろ? なぜか想像がつかなくもないけど」。ムハンマドさんはそろそろ、車のエンブレムをトヨタに交換するつもりだ。 (中村禎一郎)