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ロンドン ヒールかフラットか

2016年07月02日

 1件の請願が英国で“ハイヒール論争”を呼んでいる。企業の受付係に派遣されたニコラ・ソープさん(27)は勤務時に5~10センチのヒール靴を履くよう指示された。フォーマルなフラット靴ではだめなのか。

 拒んだソープさんは家に帰された。5月、政府の請願サイトで「企業が女性にハイヒールを強制するのを違法に」という訴えを立ち上げた。署名は数日で10万筆を超え、議会は審議を検討することになった。

 ロンドンで通勤途中、ハイヒールの女性はめったに見かけない。かちっとしたスーツに足元はスニーカーの人も多い。ただし、地下鉄車内でヒール靴に履き替える人は、何度か見た。強制か自主的か分からないが、仕事ではヒール、という強迫観念はある。でも、それにあらがう声が増しているのも確かだ。ソープさんは「ヒール靴の強制は性差別でもある」と訴える。

 半日ヒールで過ごす代償は、足裏からふくらはぎの猛烈な痛みと数々のまめ、耐えかねて乗り込んだタクシー代。決して安くはない。私も請願に一筆加わった。と言っても、すっかりロンドン流で、フラット靴の毎日だけど。 (小嶋麻友美)

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