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エジプト・ソマベイ 宝を受け継ぐ第一歩

2016年08月03日

 紅海沿いに位置するエジプト東部ハルガダ近くの保養地ソマベイを訪れた。晴れわたった空の下に広がる紅海を岸から眺めれば、青色や水色の絵の具で塗られているかのような色鮮やかさだ。

 両岸を砂漠に挟まれた紅海の透明度は、世界一ともいわれている。海の中に入れば、長い年月をかけて育まれた多様なサンゴと、そこにすむ多くの魚たちの姿を楽しむことができる。まさにエジプトの宝と言っても過言ではないと思う。

 一方、首都カイロ辺りでは街の至る所に大量のごみが捨てられ、そこから異臭が発生している。これもエジプトの現実で、砂漠にたくましく生える草木にはよくビニール類がまとわり付いている。世界に知られるギザのピラミッドやルクソールの神殿群などは、近くに寄ってみれば落書きだらけなのが分かる。

 はるか昔から存在する紅海は、現在の美しさを保ったまま、次の世代に無事受け継がれるのだろうか。もちろん、未来の姿は誰にも分からない。海に入った時、底に沈んでいたビニールの袋のうちの一つを何となく拾い上げた。そしてそれをごみ箱に捨ててみた。 (中村禎一郎)

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