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台北 円のお賽銭は紙幣で

2016年09月04日

 浅草寺にも例えられる台湾の観光スポット、龍山寺は日本人観光客が多い。台湾のお寺や廟(びょう)はさまざまな神様が同居するが、龍山寺も主神は観音様、裏に回ると天上聖母(媽祖(まそ))、医術の神の華陀仙師(華陀)、商売の神の関聖帝君(関羽)、学問の神の文昌帝君など。若者に人気なのは「月老神君」(月下老人)。縁結びの神だ。

 「日本人観光客はちょっと困るんです」と寺の管理人が言う。マナーが悪いとでも言うのかと思ったら「いや、お賽銭(さいせん)なんです」。「お賽銭を出さない?」「お賽銭は入れなくてもいいんですが、入れるのが困るんです」。意味がよく分からない。「日本のお金を入れる人がいるんです。それがちょっと・・・」

 外貨のお賽銭は銀行で台湾ドルに換金してもらうが、換金できるのは1000円札や1万円札など紙幣だけ。台北で硬貨は両替不可だ。容器に入れたまま「たまってしまって・・・」。とにかく重い。邦銀の台北事務所にいる知人に聞いてみると、やはりコインは換金できないという。

 苦肉の策で、お寺では「日本円のお賽銭は紙幣で」と呼び掛けている。となると1000円以上だが・・・。 (迫田勝敏)

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