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バンコク 大当たり 明かす事情

2016年11月16日

 厳しい修行を積む僧侶は国民から尊敬を集める存在。しかし、先日の地元紙の記事に「ちょっとねえ・・・」と首をかしげる人は多かった。

 バンコク郊外に住む僧侶(41)が公営宝くじ「ロッタリー」で1等を当てた、とあった。1等は300万バーツ(約900万円)。2枚1組で購入し、600万バーツを手にしたという。僧侶は実名、写真入りで登場し、「母親のために自宅を建てたい」「亡くなった住職の葬式費用も」などと使い道も詳しく書かれている。

 不思議なのは、なぜ僧侶が地元紙の取材を受けたのか。当せんしたことは誰にも知られたくないのが人情では。多くの国民から批判も浴びそうなのに・・・。

 タイ人の知人に聞くと、理由は2つ。「大金を持った理由を明かしておかないと『盗んだのでは』と疑われてしまうから」「かつて宝くじをめぐって殺傷沙汰も起きており、自分も巻き込まれたくないから」

 記事には「僧侶が宝くじに当たったことを警察に届けた」とあった。取材の端緒は警察からのようだ。日本で「署回り」と呼ばれる警察取材が記者の基本であることはタイでも同じらしい。 (山上隆之)

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