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ソウル まれな地震 備え不足

2016年11月14日

 めったに地震のない韓国で9月12日夜、南東部の慶州(キョンジュ)を中心に大きな地震が起きた。マグニチュード(M)5.8で、幸い死者はいなかったが、内陸が震源の地震としては過去最大。揺れは約270キロ離れたソウルでも感じられ、韓国人からはさまざまな声が漏れた。

 最も多いのは「どうすべきか分からなかった」。無料通信アプリLINE(ライン)にあたる「カカオトーク」も不通になり、マンション10階に住む男性は「外に逃げるべきか、そもそも出られるのか、何を持ち出せばいいのか・・・」。物心両面で備えが不足していたという。

 別の男性は「建物が意外と丈夫で驚いた」そうだ。耐震設計が日本ほど厳格でなく、地盤沈下もままあるソウル。被害が少ないのは、建物が丈夫だからなのか、幸運だったからか。

 中には「北朝鮮のミサイルだと思った」という女性もいた。子どもの学習塾でも同じ話が出たらしい。つまり、大規模地震より北朝鮮による軍事侵攻の方があり得る-と考える人が、いくらかの割合でいるということだ。確かに報道ぶりは、核実験やミサイル発射にも劣っていなかった。 (上野実輝彦)

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