2017年01月10日
「日本パフォーマンス大会」(カイロ大主催)と銘打たれたイベントが初めて開かれるというので会場に足を運んでみた。エジプト各地で日本語を学ぶ学生らが日本文化に親しむ目的で劇や合唱、ダンスを披露する内容だ。
日本に興味を持つ若者が日本語で歌ったり、日本の曲に合わせて踊ったりする姿を目にするのは、やはりうれしい。なぜか日本語以外の言語で歌を歌ったり、詩を朗読したりする学生もいたが、そこがエジプトらしくてほほ笑ましい、と言えなくもない。
このコーナーで以前触れたが、エジプト政府は、協調性や責任感を育むため、公立学校に日本式教育を導入していく方針だ。日本政府も支援する姿勢を示している。
大会に来ていた在エジプト日本大使館の職員がイベントの締めくくりのあいさつで改めてこの方針を説明すると、学生らから大歓声が上がった。
学生たちがやがてエジプト社会の一線で活躍し、日本式教育を受けた子どもたちが大人になるころに再びカイロを訪れてみたいような気持ちになった。
(中村禎一郎)