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ソウル 「ごめん」に出るお国柄

2017年02月01日

 「彼らは全く謝らない。なのに言い訳が多いから付き合うのが大変」。韓国企業で中間管理職を務める日本人の知人が、韓国人の気質についてぼやいた。

 いわく、仕事のミスを上司がカバーした場合もまずは自分が悪くないと主張し、最後まで謝罪しない。「ひと言『ごめんなさい』と言えば気持ち良く仕事を続けられるのに」と、いら立ちを隠せない様子だった。

 ところが最近、韓国人も全く正反対の違和感を日本人に持つことが分かった。私自身が友人から「なぜそんなに謝るの」と指摘されたのだ。

 例えば韓国語の誤りを指摘され「そうか、ごめん」。食事に誘われた日に「ごめん、今日は予定があって」。習慣の違いで意図を読み違えた場合も「こちらの誤解だったね、ごめん」。いずれも日本人としては自然な言い回しだろう。

 だが友人からすれば、こちらが頻繁に謝るのは負担に感じるそうで「どうせなら『ありがとう』の方がいい」とのこと。得心したものの、思わず「わかったよ、ごめん…」と言いそうになった。あわてて言葉をのみ込み、代わりに簡単に感謝を伝えた。 (上野実輝彦)

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