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バンコク 父子で継ぐプライド

2017年02月23日

 日本政府の草の根無償資金協力の一環で、水不足に苦しむタイ東北部マハサラカム県の農村に給水車1台(約700万円相当)が贈られることになった。車両を特別価格で提供したのが、タイ進出55周年を迎えた日野自動車だった。

 「タイで製造した当社のトラックがタイの人たちのお役に立てることを喜んでいる。10年、20年と長く使ってほしい」

 日野自のタイ販売子会社の中村伸社長は、昨年12月に首都バンコクで開かれた署名式で、うれしそうにあいさつした。保証期間を通常の2年から5年に延ばすなど支援も約束した。

 式後に話を伺ったら、中村さんの亡父も日野マンだったという。タイの初代駐在員を務め、進出の陣頭指揮に立った。中村さん自身も子供のころにタイで過ごし、父の背中を追うように日野自に入社して再びタイへ。滞在歴は通算20年になる。

 親子2代にわたって販売網を築き、同社はタイの中型トラック市場でシェア首位を続ける。「日野車の強みは耐久性。そして故障は少なく、燃費もいいですから」と中村さん。現地事情を知り尽くす日野マンのプライドを見た。 (山上隆之)

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