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ストックホルム 小さな国の割り切り

2017年03月09日

 1970年代、日本でも大ヒットしたスウェーデンの男女4人のポップグループ、ABBA(アバ)。3年半ほど前にできたストックホルムのアバ博物館は、レコードや衣装の展示と共に、CGのアバと一緒に歌って踊れる舞台や、レコーディングを模したカラオケ体験もあってなかなか楽しい。

 でも、一番興味深かったのは今の音楽シーンを紹介する最後の展示だ。近年、スウェーデン人プロデューサーらの米英での活躍は目覚ましく、2014年米ポップチャート1位の4分の1を占めたという。

 その理由に真っ先に挙げていたのは「スウェーデン人は皆、英語を話せる」こと。「イタリアやドイツのように英語のテレビ番組や映画を母語に吹き替えない」といい、英会話が自然に身に付く、と誇らしげだ。人口約900万人で、国内市場に限りがあるゆえの知恵だという。

 スウェーデンだけでなく、北欧の人が概して英語がうまいのは、同じ背景だろう。一方、日本は決して小国ではないけれど、他国で日本語を流通させるほどの力もない。北欧の割り切りに、考えさせられている。 (小嶋麻友美)

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