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米アトランティックシティー カジノ依存 自治体も

2017年03月17日

 カジノの取材でかつて「東のラスベガス」と呼ばれてにぎわった米東部ニュージャージー州アトランティックシティーを訪れた。

 カジノを楽しめる場所が限られた時代には、税収や雇用に多大な貢献をしたが、最近は多くの州が多様なギャンブルを解禁して集客競争が激化。2015年の売上高は最盛期の06年に比べ半減し、新大統領のトランプ氏がかつて開いていたカジノ
も今は閉鎖に追い込まれるなど、海岸リゾート地には空き地が目立つ。

 だが、業界から巨額の政治献金を受け取るクリスティー州知事や州議会議員は、州内の他地域でさらなるカジノ解禁を計画中。集客を期待できるニューヨーク近郊にカジノを建設することで、他の州に奪われた税収や雇用を取り戻せると主張した。

 新たなカジノを造れば、アトランティックシティーの衰退に拍車がかかるのは間違いない。解禁の賛否を問う昨年11月の州の住民投票では、有権者の冷静な判断で否決されたが、州知事や州議員はそれでも「新たなギャンブルを解禁すべきだ」と諦めない。冷静であるべき行政に携わる人たちが依存症になっていた。(後藤孝好)

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