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韓国・全州 きしむ日本との関係

2017年03月29日

 「韓国一」と称される食べ物や、伝統家屋の集まる広大な集落で有名な韓国中部の全州を訪れた。ビビンバや、もやしクッパなどに舌鼓を打ちながら、1泊2日で散策を堪能した。

 一方で、全羅道といえば革新系の世論が強いことでも有名だ。全州中心街の広場には、「朴槿恵は即時退陣」の横断幕が大きく張られている。住民の日本に対する見方も、厳しいものがあるようだ。

 市内見物中にタクシー運転手に聞いたところ、地域の歴史と関係があるとのこと。1つは19世紀末、為政者の圧政に耐えかねて農民が蜂起した「甲午農民戦争」。中心部には記念館が建てられており、市民の力で社会を変える気概が根付いているようだ。

 もう1つは、豊臣秀吉の朝鮮出兵「文禄・慶長の役」。日本軍に抵抗した李舜臣が率いていたのが「全羅道水軍」だった。

 運転手は「あなたのように、個々の日本人はいい人だ。でも日本という国は嫌いだ」と言った。

 釜山総領事館前の少女像問題を巡り、関係がきしむ日韓。近くて遠い国だということを実感した。 (上野実輝彦)

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