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パリ 汚染にかすむ花の都

2017年03月24日

 セーヌ河畔を歩くと、エッフェル塔がけぶって見えた。パリならではの美しい光景だと思う人もいるだろうが、全く違う。

 これは大気汚染の結果だ。昨年あたりから、パリでは汚染が深刻になり、粒子状物質の濃度が高レベルになっている。

 メディアなどによると、今冬は風があまり吹かないため、車や工場からの排ガスが大気中に滞留しているのが原因。影響を心配する声も出ている。

 健康への不安を口にする人もいる。年末にバカンス先からパリに戻った知人の話だが「空気が汚い」と真っ先に感じたと言い「幼い子どもへの影響が心配だ」と漏らした。

 無論、行政も手をこまねいているわけではない。

 昨年末には車の利用を減らすため、一時、地下鉄などを無料で開放。1月下旬からは車に登録年などに応じたステッカーの掲示を義務付け、古い車両の通行を禁止する強硬措置に乗り出した。イダルゴ市長は2020年までにディーゼル車を一掃する考えも示す。

 24年の五輪にも立候補しているパリ。花の都が煙でかすんでいては、やはり悲しい。 (渡辺泰之)

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