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英ウィンザー ドレスに込めた思い

2017年04月07日

 澄んだ空のような青に、桜の花の刺しゅうがちりばめられたドレスに目を奪われた。90歳を迎えた英エリザベス女王を衣装で振り返る英南部ウィンザー城での特別展。1975年春の訪日の際に着たものだ。

 女王は行事や公務ごとにふさわしい衣装を、デザイナーと入念に話し合うという。海外を訪れたり、外国の賓客を迎える時は、相手国への気遣いを織り込む。40年前、英国女王のドレスに国花を見つけた日本人もきっと心が華やいだのでは。

 公衆の前に現れる時、帽子からコートまで統一した明るい色が多いのは「人々が遠くからでも見つけやすいように」という工夫だそうだ。昨年の90歳祝賀イベントでは、全身蛍光グリーンで世界を驚かせた。

 君主の衣服は国民を統合し、外交を助ける役割の一端を担っている。でも、衣装が注目されるのも、女性だからこそか。王位継承の列には王子が続いて、「女王」の時代はこの後、しばらく訪れそうにない。

 そんなことを考えながら衣装に見入ったその日、風邪が治って久々に姿を見せた女王。ロイヤルブルーの服が、一層鮮やかに見えた。 (小嶋麻友美)

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