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ニューヨーク 「タワー」警備の余波

2017年05月25日

 先日、マンハッタンの目抜き通り、5番街にある宝石店を訪れた。トランプ米大統領が就任するまで住んでいた「トランプタワー」の近くにある店舗だ。

 大統領選の後は警備が厳しくなり、立ち寄るには警官による手荷物検査などが必要となった区域で、年末商戦で苦戦を強いられたという。

 今は面倒な検査なしで入店できるが、対応してくれた女性店員は「本当にトランプ大統領のおかげで客足が遠のいたわ」とぼやくこと、しきり。

 店内では、観光で訪れたとみられる買い物客が集団でショーケースを眺めていた。「にぎわいが戻ってきたのでは」と聞いたところ、この店員は「土曜日にしては、これでも寂しい限りですよ」とうつむいた。

 トランプ氏がホワイトハウスに移った後も、学校の関係で息子のバロン君とメラニア夫人は今もトランプタワーに住む。以前ほど厳しくはないが、タワー周辺の警備は続く。買い物客からすれば、近づきがたい雰囲気は残るのだろう。

 警備負担も重い。大統領警護は大事な職務だが、地元の経済的打撃を軽減する妙手はないものだろうか。 (東條仁史)

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