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サンフランシスコ ネオングリーンの髪

2017年06月14日

 米サンフランシスコ郊外の理髪店でのこと。隣の椅子に10歳に満たない男の子がいて、母親らしき女性が付き添っている。男の子は店の人に「髪をネオングリーンに染められるか」と聞いている。いかにも鮮やかな色調に聞き耳を立てた。

 店の人は「まず髪を脱色しなければならない」と、淡々と説明。小さな子どもとネオングリーンの取り合わせが奇異だとは感じていないようで、年配客に白髪染めを説明するかのような真顔で対応している。

 その子がグリーンの頭になったかどうかは知らないが、気になっていたので、近年引退した小学校の元教員にその辺りのことを訪ねてみた。

 元教員は「公立と私立では若干違う」と前置きして「微妙な問題だ」と語り始めた。「私立では、校則に書かれていることに反すれば、即退校になる」と私立ははっきりしている。公立の場合は「もっと親の裁量が利いてくるので、何とも難しい」と顔をしかめ「先生でも、小さな入れ墨があったり、鼻にピアスをしているのがいるんだから」。

 わずか10年か20年ほど前は「違っていたなぁ」と空を見上げた。 (岡田幹夫)

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