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韓国・春川 お隣同士 悩みも一緒

2017年06月26日

 「私たちが教えてほしいんです。日本はどうしているのか」

 少子高齢化や地域格差の実態を取材するため訪れた北東部江原道(カンウォンド)の春川(チュンチョン)にある道庁で、担当者に開口一番、言われた。

 「ヨーロッパの事例も研究していますが、文化的な背景などが似ている日本が最も参考になる」と担当者。日本人研究者の名前や著作もすらすらと出てきた。別の研究者は「ふるさと納税はすばらしい」。豪華すぎる返礼品などの問題もよく知っていて、「それでも地方に金が回ればいい」と言い切った。

 韓国の出生率は日本の1.46よりも低い1.24。2000年に65歳以上の人口が7%以上の高齢化社会に入り、26年には21%以上の超高齢社会になる。日本より10年速いスピードだ。ちなみに高齢化社会に入って150年以上たつフランスはまだ20%以下にとどまる。

 江原道での取材の数日後、日本の人口が53年に1億人を割るとみられるというニュースに接した。ああ、日本はとっくに超高齢社会だった。複雑な日韓関係だが、同じ悩みを抱える者同士、一緒に研究を進めれば、いいアイデアも生まれるのではないか。 (境田未緒)

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