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ソウル 傍聴求め熱き抽選会

2017年07月18日

 収賄などの罪に問われた朴槿恵(パククネ)前大統領の裁判。週3日ほどのハイペースで進む公判の傍聴券は、前週に一括抽選がある。

 受付時間内に裁判所に出向き、用紙に名前と携帯電話番号を書いて身分証とともに渡すと、係員が名前をパソコンに入力して用紙の半券を抽選箱に入れる。その後に抽選会があり、当たった人の携帯にショートメッセージが送られてくる。

 抽選結果を待つ必要もなく、さすが高齢者もスマホを使いこなすIT大国だと思ったら、抽選会まで見てみると、少し様子が違った。

 透明の箱から係員が半券を1枚ずつ取り、当選番号を読み上げていく。しばらくすると会場から「かきまぜろ」の声が上がり、係員は手で何度も半券をかきまぜて抽選を再開。当選者が大喜びする一方、当たらない人は「朝早く来たのに」などと怒りだし、騒然となった。

 参加者の多くは朴被告を熱く支持する高齢者。一喜一憂するのは、日本と違って、傍聴券を他人に譲れないためでもある。前大統領の裁判は一審だけでも半年ほど続く見通しなので、傍聴券をめぐる熱い季節はまだまだ続く。 (境田未緒)

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