2017年08月02日
立ち並ぶパビリオンは、お国柄の見本市でもある。中央アジア・カザフスタンの首都アスタナで開催中の国際博覧会(万博)を訪れた。
今回のテーマは「未来のエネルギー」だが、解釈や見せ方はさまざま。オーストリア館はシーソーや自転車を使った人力発電を紹介。「未来のエネルギーは・・・あなただ!」と壁に書かれた言葉には苦笑した。
米国館では、米国とカザフスタンのダンサーが手を取って踊る映像を上映していた。センス良く友好の意が示され、来場者から大きな拍手が起こった。
あの国は、この国も、と気付けば20カ国を回っていた。足がくたびれたところでスイス館に立ち寄ると、床には大きなクッションが並ぶ。これ幸いと寝転がると天井に自然保護を訴える映像が流れ、気の利いたアイデアだなとうなった。
堅苦しくテーマを訴えるだけは興味をひけない。万博とはプレゼンテーション合戦だと感じた。勤務地のモスクワに戻って友人に早速、万博の感想を語った。しかし「いまいち面白さが伝わらないね」と乏しい反応。わがプレゼン能力の低さにがっかりした。 (栗田晃)